今回の更新にあたって
追加または編集した箇所は、
この色で記しています。
このページは、マレーハコガメの
「飼育の一例」を紹介するものです。
ここで述べている飼育の例が、必ず
望ましい、とは限りません。
お気づきの点があれば、
メールを
頂けると幸いです。
このページは、読んだ方にカメの
飼育を勧めることを意図していません。
生き物の飼育には重大な
責任が伴います。
■ プロフィール ■
【優】
我が家に迎えた日は、1999年11月 6日です。
飼育当初は性別がわからず、どちらの性別に成長しても違和感がないようになどを考慮に入れ、「優(ユウ)」と名付けました。後に、雌であることがわかりました。
亜種名は、シャムハコガメ(学名: Cuora amboinensis kamaroma)であると、写真を見た海外の人からの指摘で、後ほどわかりました。
家にお迎えした当初は、体重約280g、甲長113mmでした。
今回9月18日の体重測定の結果は約3,610gで、前回(7月下旬)の測定(3,540g)より増えていました。
甲長は数年前から230mmのままです。
この長さは、背甲に巻き尺を沿わせて測ったものではなく、ノギスでの測定に近い方法で測っています。
【啓】
我が家に迎えた日は、2012年 3月26日です。
お迎えしたいきさつは、古参の優と名づけたカメに手がかからなくなり、もう1匹なら新しく飼う余裕が出たことです。当初、どちらの性別に成長しても違和感がないように「啓(ケイ)」と名付けました。その後、雌だとわかりました。
亜種は、ジャワハコガメ(学名: Cuora amboinensis couro)として売られていましたし、それで違和感はありません。米国生まれのCBということでした。
家にお迎えしてすぐの測定では、体重78g、甲長68mmでした。
今回9月18日の体重測定の結果は約2,500gで、前回(7月下旬)の測定(2,440g)より増えていました。
甲長は優と同じく230mmですが、亜種に由来する背甲の高さの違いにより、体重が大きく異なります。
飼育の際は、初めから優とは別の水槽で飼育しており、一緒にしたことはありません。
■ 最近 与えている餌 ■
【優】
草食傾向が強いと言われるマレーハコガメの成体に与える餌は、蛋白質がやや控えめなレップカル ハコガメフードが適しているだろうと思うこともあり、それをずっと与えています。
ハコガメフードへの食いつきが鈍った時は、いきなりそのフードを全く与えない期間を、1週間ほど設けることにしています。その間に、そのフードへの食欲が回復することが多いからです。フードを与えないと決めた約1週間は、与える餌の大部分を植物質のものにしています。
そのような工夫もあってか、優がこのハコガメフードにすっかり飽きてしまった様子を、ここ約1年間、一度も見ていません。
高蛋白のもの(生の牛肉や蒸したエビの身、鮪(赤身)の刺身、ミミズなど)を与えることも、ごくたまにですが、あります。それらの大好物をどのくらい旺盛に食べるかを見ることで、健康状態を知る手がかりになる場合があると思うからです。それに、カメにも食べる楽しみはあったほうがいいとも思います。
植物質のもの以外は、週に3日以上、何も与えない日を設けています。
肥満の心配から、カロリーの高い餌は控えめにする意識を持ち、今も実行中です。
とはいえ、夏場はどうしても体重が増加する傾向があるようです。
【啓】
餌の種類や量は、優と大体同じですが、優よりも植物質の餌を旺盛に食べるので、低カロリーの餌の比重を増やすのが、やや楽です。
それでも夏場は体重が増加する傾向があるようで、実際このシーズンで肥満がわずかに進みました。
■ 最近のカメたちの様子 ■
【優】
かなり調子の良い状態が続いています。
普段は陸場には上らず、水場で過ごすことが基本です。
【啓】
真夏であっても、陸場に上って甲羅干しをする様子が見られました。
体温を上げるためというより、紫外線を浴びようとしての行動なのだと思います。
■ 飼育環境 ■
― 水槽のサイズ ―
【優】
1年を通して、屋内の90cm規格水槽で飼育しています。
【啓】
以前からそうであった通り、1年中、屋内の90cm規格水槽で飼育しています。
― 水槽水 ―
【優】
最低でも週に1回の頻度で水を換えます。部分水換えではなく、その都度ほぼ全ての水を入れ換えます。
ヒータはまだ入れていませんが、時季的にそろそろ設置が必要ですね。
水深は約12cmで、甲羅がどっぷり浸かるのに十分です。
【啓】
水深は甲羅全体が水に浸かる程度にしており、9cmを下回ることは基本的にないです。
その他のことは、優のところで記したのとほぼ同じです。
― 底床 ―
【優】
飼育当初、砂利を敷いていたのですが、別件で動物病院でレントゲンを撮ってもらったところ、大量の砂利がお腹に入っているようでした。そのままで体外に出ましたが、砂利を入れることによるメリットよりもデメリットのほうが大きいと判断し、以降、砂利は敷いていません。砂利以外のものも、何も敷いていません。
【啓】
砂利を食べるといけないので、やはり敷いていません。
― 照明 ―
【優】
蛍光灯は、ポゴナクラブ ビバリウムグロー ソフトUV 20Wを1灯で、7時から18時半まで照射。それまで1年〜1年半使っていたので、11月29日に同じ製品の新品に入れ替えました。
白熱球は設置しても、その場所に来ることはほとんどないので(距離を色々と変えてみてもやはり来ない)、撤去しました。
【啓】
蛍光灯は、ポゴナクラブ ビバリウムグロー ソフトUV 15Wを1灯、バスキングライトは、白熱球 30W 1灯。蛍光灯・バスキングライト共に7時から18時半まで照射。
優のところで述べているのと同じく、蛍光灯については11月29日に新品に入れ替えました。
白熱球は、水を換える時に飛沫で割れるといけないので、事前にスイッチを切って冷まします。
― フィルター ―
【優 と 啓】
今年の6月までは、優と啓 両方の水槽に、観賞魚用の外部フィルターをそれぞれつなげ、稼働させていました。
前々回の更新の時まで、当ページではそのフィルターの機種名を言っていましたが、現在の段階で機種名やメーカー名を出すのは控えます。
その外部フィルターは、説明書に従う限り、水深が十数cmのカメの水槽に設置することはできないものであるということが確認できました。
それなのに、私は説明書にない使い方を、6月の更新まで、ずっと紹介し続けていました。
観賞魚水槽用に作られたフィルターを、カメの水槽に使っていたことに無理があったのです。
以上のような事情があり、今はどちらのカメの水槽にも、外部フィルターは使っていません。
現在は、それに代わる何らかの、水を循環・濾過する方法を模索中です。
それに使うポンプは既に決まっています。その上で様々な方向で試行錯誤しており、あとは濾過の方法が確立すれば完了するという段階です。
最終案が決まったら、その時に追って報告します。